ORCIDについて

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業績収集・研究力分析
掲載日: 2023年10月23日
内容:

ORCIDとは

 ORCID(ORCID iDと呼ぶこともあります)とは、研究者個人を他の人々と区別する16桁の識別子番号です。それを管理する国際非営利団体(https://orcid.org) のことをORCIDと呼ぶ場合もあります。ORCID iDは、論文などのデジタル文書に付与されるDOI (Digital Object Identifier)と同様に、研究者に対して一意で永続的なIDを付与するものです。ORCID iDは、その研究者の所属組織や研究成果、研究資金を関係づけて保管し、ORCIDレコード(プロファイルと呼ばれることもあります)として表示します。

研究者がORCID iDを取得するメリット

永続的な識別子

・ORCID iDは、氏名の変更があっても変わることはありません。研究者キャリアにおける氏名変更に伴う影響を減らすことができます。
・所属機関や居住国が変わっても、生涯にわたって同じORCID iDを利用できます。
・同じ(または類似した)氏名を持っている人が何人いても、自分の業績が他の研究者の業績と混同されることを防ぎます。

信頼性の高い文献リストの自動更新・共有

・論文投稿時にORCID iDを記載することで、その論文の情報がORCIDレコードで自動更新されます。
・ファンディング、出版物、研究データや、その他の研究に関する情報が増えても、データを簡単に共有し、ORCIDレコードで表示できます。
・信頼できる組織が研究情報をORCIDレコードに追加できるようにすることで、研究者自身で管理する時間を減らすことができます。

可視性の向上

・ORCID iDによって研究者の様々な研究活動を関連づけられますが、各情報を公開するかどうかは研究者が制御できます。公開に設定すれば、自分の研究業績を見つけてもらえる可能性が高まります。

東京大学におけるORCID iDの活用

 2019年より、本学ウェブサイトの教員検索(People)にORCID iDを記載すると、ORCIDレコードページへのリンクが生成されるようになっています。教員個別ページの右下にある、教員情報 個別編集ボタンを押下すると内容が編集できます。

東京大学におけるORCID iDの今後の運用について

 東京大学は、2023年10月にORCID日本コンソーシアムの会員となり、ORCIDメンバーシップを取得しました。
 これにより、本学の研究者がORCIDに登録しORCID iDを本学と連携させることで、本学が研究者のORCIDレコードに情報を追加できるようになります。本学の研究者の研究成果が正確に認識されることにより、研究者および本学の研究力可視性の向上が見込まれます。また、所属する研究者の研究成果を取得し、情報公開やInstitutional Researchに活用できます。

ORCID iDを東京大学と連携させる方法

 現在、本学での所属組織名、職名、在職期間等をORCIDレコードに反映する機能を提供すべく、準備を進めています。具体的な方法については決定次第このページでご案内いたします。

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